「あ~もっと時間があれば海外旅行行けるのに……」
会社員の人ならこのように思ったことはあるんじゃないでしょうか。
会社員として働く旅好きな人には、お金はあってもまとまった休みが取れずに中々海外に行けずに悩む人も多いと思います。そんなぼくもその一人です。
ぼくは7月までTABIPPOが主宰する旅大学の人気講座の世界一周ゼミに参加していました。
ここでも旅好きな人や世界一周を真剣に考える人が集まり、濃い時間を過ごせて楽しかったのですが、今回旅大学にぼくが前から会ってみたいと思っていたゲストが来るという情報を知り、迷わず参加。
つい先日、旅大学のU35 自分らしさをぐっと磨くための「これからのサラリーマン旅行論」に参加しました。
その時のゲストのリーマントラベラー東松(とうまつ)さんという面白い人が、会社員が仕事と両立しながらいかに旅を楽しむ方法や働き方といった内容まで経験を踏まえながら話してくれました。
ゲストの東松さんのことは、前からTwitterやブログで見ていたので存在自体は知っていたのですが、会うのは初めて。
2時間の講義とその後の懇親会は、とても楽しい時間となりました。
今回の記事では、備忘録として先日のイベントからぼくが感じたことなどをシェアします。
目次
リーマントラベラー東松さんってどんな人?
※写真は東松さん。旅大学の後、土曜の深夜便で韓国に旅立ち、月曜日の朝帰ってきたそうです。笑
東松さんのことを知らない人もいると思うので、まずは東松さんについて紹介します。
以下、ブログから抜粋です。
東松寛文(30歳)平日は激務の広告代理店に勤務する傍ら、週末で世界中を旅するサラリーマン。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや雑誌等のメディアにも多数出演し、現在は東洋経済オンライン、CLASSY.、朝日新聞社telling,で連載中。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)がAmazon旅行記1位を獲得!
日頃は会社員として広告代理店で働く傍ら、オンラインサロンの運営や取材やTVの出演、Tシャツ販売などもされていて、活動が多岐に渡るまさにパラレルワーカーでもある東松さん。
そして、6月には『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』という書籍も出版されたようで、ぼくも先日の旅大学に参加した時に記念に買いました。
サインもありがとうございました!
こちらの本でも東松さんが忙しい中どうやって時間を捻出してるのか、会社員(むしろ会社員だからこそ)の旅を楽しみ方法、おすすめの旅先などについて詳しく書いてあるので、気になる方は要チェック!
旅や海外好きな会社員で、モヤモヤしてる人は読んでみるといいかと。
ちなみに肩書がリーマントラベラーなのは、「サラリーマン」と「トラベラー」を掛け合わせた言葉だそうです。
東松さん曰く、旅人でブログを書いてる人はたくさんいるけど、リーマンでガンガン情報発信してる人は少ないので、これはブルーオーシャンだと思ったとのこと。笑
確かにあまり見かけないかも。
東松さんの活動を見ると、一見大変そうに見えますが、東松さん曰く自分の好きなことをやっているので全然苦にならないのだとか。
本当にすごいの一言ですw
リーマントラベラー東松さんのTwitter・ブログはこちら
・Twitter:@ryman_traveler
・ブログ:リーマントラベラー 〜働きながら世界一周〜
かつては社畜寸前を謳歌していた東松さんが世界一周に至るまで
東松さんは、社会人3年目の時に海外旅行にハマったことがきっかけで、それから現在に至るまでの6年間で42ヶ国90都市に渡航されています。
今でこそたくさん旅をしていて、バックパッカーや世界一周経験者に引けを取らない訪問ヶ国数ですが、そんな東松さんも社会人になってすぐに旅に目覚めたわけではありません。
6年前までは“社畜寸前”のサラリーマンで、むしろそれを謳歌していたくらいだと話してました。
というより、それが当たり前で何も疑問に思っていなかったと。
でも、3年目に一人でアメリカにNBAの試合を観に行ったことがきっかけで、旅の魅力に目覚めたそうです。
それからも旅を続けていたそうなんですが、次第にもっといろいろな国に行きたいと思うようになり、旅好きの人なら一度はやってみたいと思う「世界一周」をすることを決意。
そして、2016年10月から12月の3ヵ月間で週末だけを使って世界一周に挑戦されました。
それも会社は辞めずに平日は毎日働きながらの実現ですよ。
しかも東松さんが働いてるのは、多くの人が知ってる有名な広告代理店ですからね。
ここで、多くの人がこう思うはずです。「え?どうやって働きながら世界一周するの?」って。笑
ぼくも初めは疑心暗鬼だったのですが、東松さんの世界一周の定義は「日本にいる間はトランジット期間」と定めて全大陸を制覇すれば世界一周と同じだということ。
これを聞いた時に「なるほどな~」と思いました。これなら確かに会社を辞めなくても世界一周できますね。
東松さんが週末海外に行くために日頃工夫している3つのこと
東松さんは、週末弾丸旅行や働きながらの世界一周を実現されています。
そんな多忙のはずの東松さんが旅の時間やお金を捻出するために、日頃から工夫されていることを紹介します。参考になるものもあるかもしれません。
飲み会などは基本的に行かない
東松さんは、この3年間ほとんど飲み会に行ってないようです。
前までは飲み会や合コンなどによく行っていたようなのですが(広告代理店は多そうなイメージですね笑)、今は全く行かず、その資金を旅に充てているのだとか。
一見ストイックに見えるかもしれませんが、旅の魅力にはまり好きなことにお金を使いたいという気持ちが強くなったので、苦ではないそう。
支出を減らすのは大切な要素の一つ。東松さんの場合は飲み会ですが、人によって一番お金を消費してるものは違うと思うので、自分のお金の出所を見直すのはありだなと思います。
仕事をいかに早く終わらせるかに頭を使っている
週末に海外に行くとなれば、スケジュール管理が大切になってくるので、どうすれば早く仕事を終わらせることができるのか、工夫を凝らしていたそうです。
例えば、メールをいかに返してもらうために文面を変えた、周りに事前に根回ししていたとか。
そして、仕事の進め方を見直して工夫していくうちに残業時間が減り、生産性が上がり、仕事の評価も上がったそうです。
まさに正のスパイラルですね。そうすると、働き方も次第に変わって好循環になり良いことづくしだったとのこと。
東松さんも事前に旅に行く日を決めて、そこから逆算して仕事の計画や進め方を考えてるそうで、これは誰でもできるんじゃないかと思います。
旅好きキャラを周りに認知させていた
東松さんは、周りの人に自分が旅好きキャラだということを認知させるように努めたそうです。キャラ作りは大切かもしれませんね。
例えば、「定期的にお土産を買う」、「上司を海外旅行に連れて行き、理解を得る」(すごい行動力w)など実践されたそうです。
場合によっては休みをもらう時や周りに仕事を任せることもありますよね。
そんな時、日頃から仕事で成果を出してさえいれば、文句は言われないと思います。
働きながらの世界一周ができたのは、お金や時間の工夫もさることながら、周りの協力があってのことなんだなと思いました。
会社員であっても工夫次第で旅を楽しめるし、旅から得られるものは大きい
東松さんの話を聞くまで、社会人だと時間の制約があって旅を楽しめないものだと思ってました。楽しめるのは時間に余裕がある学生やフリーランスくらいかなと。
確かにそういう意味では、会社員は不利かもしれません。
ですが、会社員だから時間を有効に使おうとする意識が働くので、いかに効率良く働いて、旅を楽しむかに頭を使い出すんじゃないかと。
もちろん、会社員の人がみんな東松さんと同じような旅をすればいいとは思いません。
でも、少なくとも会社員であっても旅は楽しめるし、自ら働き方を変えようという気持ちが何よりも大切だなと講義で話を聞いていて思いました。
ぼくが先日のイベントで印象的に残ったのは、「会社のおかげで旅ができてるし、たとえ会社員であっても工夫次第で充分旅を楽しめる」と話をしていたことです。
「好きな旅ができない…」とあきらめかけてた人も、東松さんの生き様を見れば不可能ではないこと、工夫の余地はまだあることに気付くかと思います。
日本は何だかんだ言って、圧倒的に会社員の割合が多いので、東松さんの生き様から学ぶことは大いにあるはずです。
死んだ魚を目をしてる人が多いと揶揄されることが多い日本ですが、東松さんのように会社員でも好きなことをして仕事もプライベートも垣根がなく楽しんでる人もいます。
だったら、ぼくらにだってできるはずです。いきなり変えるのは難しくても、少しずつ変えていくことはできます。
旅のことだけでなく、働き方や生き方のことまで考えさせられる有意義な時間でした。
そして、もっと多くの会社員が旅を通じて自分の仕事や人生に活かせる世の中になると良いなと思いました。
東松さん、面白くも真剣な話をありがとうございました!
今後の活動も微力ながら応援させてもらいます。
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