「グランドスタッフになれたけど、本当に向いてるのかな?」「グランドスタッフに向いてない気がするからもう辞めようかな」
このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ぼくも新卒でグランドスタッフとして働いていましたが、向いてないと感じて1年目で辞めました。
この記事を読んでいる人の中には、かつてのぼくと同じように自分には向いてないと感じたり、辛い思いをしているかもしれません。
大変な仕事なので辞めたくなる気持ちはよく分かります。
そこでこの記事では、元グランドスタッフのぼくが自分の経験談と周りを見ていて思う、グランドスタッフに向いてない人の特徴を紹介します。
この記事を読めば、グランドスタッフに向いてない人の特徴だけでなく、向いてなかった時にやるべきことも分かるようになりますよ。
目次
グランドスタッフに向いてない人の特徴5選
暗記が苦手な人
グランドスタッフの大変なことと言えば、とにかく覚えることが多いことですね。
例えば、3レターや2レター、便名、自社サービス、仕事で使う英会話、端末操作など…。
入社時の詰め込み研修とOJTでなく、ルールが変わればその都度新しいことを覚えないといけないし、常に勉強が必要です。
どんな仕事でも覚えることはありますが、グランドスタッフの場合、覚えることが想像以上に多いのが大変なところ。
ぼくは2回転職して他の仕事も経験してますが、グランドスタッフは他の仕事よりも覚えることが圧倒的に多いなと思いました。
言葉が少し悪いですが、グランドスタッフはバカではやっていけません。
覚えるのが大変でも好きで頑張れるというならまだ良いのですが、元々覚えることが苦手な方や覚えるのに時間がかかる方にとっては向いてないと思います。
体力に自信がない人
グランドスタッフは体力勝負の仕事ですよね。体力はグランドスタッフにとっては結構大切。
重い荷物を持ち上げたり、空港を走り回ったり…こんなことは日常業務ですからね。
実際、ぼくが入った会社にも腰を悪くする先輩や身体に不調を訴える人が何人もいて、体力的に長く続けるイメージが持てませんでした。
日頃から何かスポーツをしたり、なるべく身体を動かすなど体力作りに励むのも良いですが、それをやってもキツい人は無理しない方が賢明です。
ぼくの先輩は、身体を壊して休職してしまい、最終的に辞めてしまいました。もちろん、頑張る気持ちは大切ですが、ここまで追い込んで働くのは違うかなと思います。
すでに身体を壊してしまった人や、正直これ以上続けるのは体力的にキツいと感じる人は、これ以上続けることはおすすめしません。
身体が発するサインを無視せずに、自分の身体を大切にしてください。
身体を壊したら元も子もありませんからね。最悪転職もできなくなります。
世の中には他にも仕事がたくさんあり、働き方も選べます。グランドスタッフに固執する必要は全くありません。
メンタルが弱い人
空港に来るお客様は、良い人ばかりではありませんよね。
どんな接客業でも多少の理不尽なことはありますが、グランドスタッフをやっているとたちが悪いお客様に出くわすことも少なくありません。
時には理不尽なクレームやとばっちりを受けることもありますよね。(経験済み)
天候が悪くて出発できないのに「早く飛行機飛ばせよ!!」とか(できねえよバカ野郎!じゃあお前がやってみろや!!)と言いたくなる気持ちを抑えたり(笑)、荷物を預けるために長蛇の列並ぶの面倒とか(じゃあ乗んなくていいよw)ありましたね。
他にも細かいことを上げればキリがないですが、特に多客期は小さいなクレームを含め、色々言われた記憶があります。
また、厄介なのはお客様だけではありません。先輩や上司も嫌味の人が少なからずどこにでもいます。
「それ、この前言ったよね?(教えたよね?)一度で覚えて」とプレッシャーをかけられたり、ミスした時に追い詰めるようなことを言う残念な先輩もいます。
もちろん優しい先輩もいますが、心無いことを言う人が一定数います。
グランドスタッフには知力と体力に加えて、精神力の強さも求められます。
お客様から理不尽なことを言われても右から左に流せるくらいの気持ちに加えて、嫌味な先輩に何か言われても反省はしつつも真に受けないメンタルが必要です。
気持ちの切り替えが上手くできない人や、真面目過ぎる人だと向かないと思います。
スピード感と正確性に欠ける人
グランドスタッフの業務(特に、チェックインとゲート業務)は、迅速かつ正確な対応力が求められます。
定時出発が使命なので、仕方ないことではあります。しかし、タイムプレッシャーとの戦いの中迅速かつ正確に業務をこなしていかないといけません。
グランドスタッフの仕事が大変だと思うのは、スピードだけでなく正確性も求められること。
そのため、ぼくは普段からテキパキ動くの苦手な方や元々正確さに欠けてる方は合わないと思います。
ある程度この仕事をしていればスピーディーに対応できるようになるものの、工夫や改善を試みても他のスタッフより確認漏れが多い人は、厳しい言い方ですがグランドスタッフの適性がない可能性が高いです。
ミスの度に怒られるのも辛いと思うので…。まさにぼくはこれに当てはまる節があり、適性がないなと感じました。
しかししかし、自分の苦手なことに気付けて良かったと前向きに捉えてます。
「次はタイムプレッシャーがある中、細かい確認作業が求められる仕事をしなければいいだけだ」と割り切ってました。
誰にでも得手不得手があります。自分の強みを活かせる環境で仕事する方が絶対楽しいし、結果も出ます。
その方が精神衛生上も良いです。自分には向いてないと感じる方も落ち込む必要はありません。
「ただ今の仕事がたまたま向いてなかっただけ」と思うようにしましょう。
たくさんお金を稼ぎたい人
最後はお金の話。はっきり言って、グランドスタッフはマジで稼げません。
ぼくの時は、新卒1年目の手取りが約11万円。ポッキーなんて言ったりしますね。笑
手取り額に関しては入社前から知っていたものの、やはり実際この金額で生活していくのは結構大変でした。
今は多少良くなってきているようですが、転職会議のような口コミサイトを見ると、他の職種に比べると概して低いことが分かります。
グランドスタッフは基本給がかなり低く、何とか賞与で補えてるって感じです。
昇給額も高くなく、数年経っても大して上がらないことを入社日に知った時に、愕然としたことを今でも鮮明に覚えてます。
中には「お金よりやりがい」と思ってる方もいるかもしれません。ですが、社会人になると学生時代よりお金が消えていきます。
毎月の生活費や通信費、交際費だけでなく、奨学金や教育ローンを借りていた方はこれらの支払いや冠婚葬祭など突発的な出費もあります。
また、学生時代の友達に会った時に給料の話を聞くと、自分の給料と比べて劣等感を感じてしまう…なんてこともあったりとか。
「お金が全て」と言う気はないですが、何かあった時にお金で解決できることやお金が守ってくれるのも事実です。
ぼく自身転職して年収が100万以上上がり、転職後に昇給、さらに副業で稼いでる分もありますが、前程お金を気にする必要がなくなりました。
当時は本当に全然貯金ができなかったのですが、今では最低でも15万は貯金できるようになり、何をするにしても選択肢が増えました。
ぼくが転職して一番大きいと感じたのは、お金のストレスから解放されたこと。
社会人になってお金の大切さが分かった人や、正直にもっと欲しいと思う人は、転職した方が幸せになれる可能性が高いと思います。
グランドスタッフは想像以上に大変な仕事
グランドスタッフは大変で求められることが多い割には、給料が低い仕事です。
もちろん良いことや魅力が全くないわけではありませんが、想像以上にキツいと感じてる人の方が周りを見ていても多いなと思います。
実際、愚痴や不満を漏らしてる方も多いですしね。
ここまで書いてきた特徴にいくつかあてはまる項目があるなら、本当にグランドスタッフを続けるかどうか、この機会に真剣に考えて欲しいと思います。
何より、無理して身体を壊してしまうのは本末転倒。無理は禁物です。仕事は他にもたくさんあるので視野を広げましょう。
以下の記事で、グランドスタッフの経験や強みが生かせる仕事を紹介しているので、参考にしてみください。
グランドスタッフやCAからオフィスワーク系職種の転職で、経験や強みが生かせる仕事6選
グランドスタッフが向かないと思うなら転職も検討しよう
ぼくは、合わないことを嫌々続けるのは単なる時間の無駄だと思ってるので、自分でも向いてないと感じるなら早めにキャリアの軌道修正することをおすすめします。
時間は有限です。新卒の時に航空業界しか見てなかったり、憧れの気持ちで入って後悔している人もいるかもしれません。だけど、早く気付けた分むしろ良かったと思います。
自分でも薄々適性がないと感じているのに、そんな仕事を続けるのはどう考えても良くないです。恐らくこのまま続けても、あなたの評価や給料が劇的に上がることはないでしょう。
ぼく自身2回の転職で評価と年収が大幅に変わり、自然と自己肯定感が高まり仕事が楽しいと感じられるようになりました。
あなたが入社したことを失敗したと感じていても、20代での1回や2回くらいの失敗ならいくらでもやり直しはできます。
その失敗を失敗のままにしたらダメですが、そこから学んだことを糧にして、次に生かせばいいだけの話。
今では20代や第二新卒での転職する方も増えてきたので、辞めようと思いながら悶々としている人は、まずは転職活動するところから始めてみましょう。
1社だけでなく複数の転職サイトや転職エージェントに登録し、行動に移すことが一番大切です。
行動しなければ明日からも同じ日々の繰り返しで、何も変わりません。
最後にぼくが1社目を辞めた際に使った転職サービスを紹介するので参考にしてもらえると嬉しいです。